春ですね2018/04/20 15:13

やっとパシリム2を見られた!

仕事のほうも少しずつ復調してきました。
これ書きたいな!読みたいな!と思う機会がわりと頻繁に来るようになった。


お友達作家さんたちとパフェ食べました。
小説でお金もらってるんだから、自信もってもいいんじゃないと言われた。
そうなんだよなー。
どうも私は、自分の小説とフラットに向き合うことができない。
自信がないか、ありすぎるかのどっちかで。
これ本当に面白いのか?と、すごい面白いんですけど!との間を行ったりきたりしています。自分の文章や思考に、自分が合うときと合わないときがあるというか。
たぶん、まだ不調をひきずっているのだと思います。


頑張ります。

ヴィクロテのクリスちゃん2018/04/25 23:15

ヴィクロテのクリスちゃん、いつか「彼女の物語」を書こう。

と、Twitterのほうで書いたら、思いがけずリツイートといいねをもらえて、胸がいっぱいになりました。
ヴィクロテ、みんな覚えてるんだな。
私も覚えています。


私はキャラの人かストーリーの人かと問われたら、たぶん7:3くらいでキャラの人です。
出発点のひとつとして、「あの人の話を書いてみたい」と思います。
他にもアプローチはあるのですが、そう思えたら、そこが小説の出発点だったら書くのが割と楽です。


ヴィクロテのクリスちゃんというのは、
コバルトからの読者であるなら周知ですが、「ヴィクトリアン・ローズ・テーラー」の主人公、
ドレスメーカーのクリスティン・パレスのことです。
16歳の主人公で、親友とともにお店をやっていて、公爵家の御曹司に好かれる地味な女の子です。
地味だけどドレス作りの腕は抜群で、クリスのドレスを着たら恋がかなうなんていう噂がたち、彼女の店「薔薇色」には今日も、恋に悩む女の子がやってくる……・。
というのが、ヴィクロテ前半の物語でした。
主役はお客さんで、彼女は狂言回し。最初はそういう感じで始めたんです。


ヴィクロテは全部で29巻です。本編22巻、外伝7冊。
主役はクリス、サブヒロインが親友のパメラ。ヒーローが恋人のシャーリー。
お店のお客さんの他は、主に3人の一人称に近い三人称で書いてあります。


パメラとシャーリーは書くのが楽しかったです。
書けば書くほど人の美点も欠点もわかってきて。外伝を何本か書いて、それでもっとわかってくるという楽しい感じを何回も味わいました。
クリスはそれがなかった。
クリスが何を考えてるのか?なんでこの子はこういうことをするのか?
生い立ちがわりと複雑なんですが、彼女はそのことをどうとらえているのか?
忘れたふりをしてるのか、本当に忘れているのか?
彼女がどういう行動をするのかはわかるんだけど、どうも原理がわからん。
(わからんのはその他にももうひとりいる。リコって子なんですが。鏡に映ったクリスだと考えると、ちょっとぞっとする子です)


クリスの外伝を書いておくべきだったと思いました。主役で外伝っていうのもおかしな話ですが。
主役だけど、ヴィクロテはクリスの物語ではなかった。
パメラとシャーリーの物語ではあったと思います。
あとアントニー。勝手に育ちました。


書くべきなのは続編ではなくて、あのときのクリスの話です。
たぶんクリスは結婚して幸せになって、あれで16歳の彼女の物語はいったん終わると思うので。
クリスはめちゃくちゃシャーリーが好きなんだけど、たぶん、彼が自分と違うということがわかっている。
幸せになるということは、鈍くなることだということもわかっていて飛び込んだんだと思う。
物語で、クリスを理解する男がふたり出てきます。
ふたりとも破滅的な男。
クリスが破滅に向かわなかったのは、創り出すことができたことと、女だったから、生み出す性だったからかもしれません。
あのふたりは、クリスがどうすべきだと思っていたんだろうな。


ヴィクロテについてはいっぱい思うことがあります。
書かなかったことがたくさんある。終わってから6年くらい経っているのに、今でもときどき考えます。
今は無理ですが、いつか書きたいです。
同人誌になるかもしれません。Twitterでいいねが40くらいもらえているので、100冊くらいは刷っても大丈夫か?などと思っています。

それでも待つと言ってくれる人がいる。こんなに嬉しいことはありません。
ありがとうございます。
そのときまでに、小説のスキルを少しでもあげておきたいと思います。