「これは経費で落ちません!8〜経理部の森若さん〜」2021/04/08 23:07

森若さん8、4月20日に発売予定です。

2ヶ月連続刊行ということになります。
表紙の森若さんは私服ですよ!

太陽くんが転勤になってから始めての刊ですね。
5月にもう一冊、「レンタルフレンド」という単行本が出ます。
3冊連続刊行なので細かいことが結構あって、年明けから忙しかった。コバルトを書いていたときを思い出しました。

次はゆっくり書きます。
本をぜんぜん読んでないんですよ。この慌ただしさが落ち着いたら、目標決めて読者をしたいと思います。

「コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル」2021/04/08 22:53

3月12日に講談社文庫から発売になっています。
小説現代2月号で発表になったものの続きです。

ことりちゃんは26歳。はげまし屋楠木事務所に勤めるコーチです。
コーチとは、オンラインで達成したい目的のための相談に乗って励ますお仕事です。

これを書いたのはコロナの自粛の真っ最中でした。
個人的にも考えることが多くて迷いながら書きました。
ことりも迷っています。
いつもは勢いで書き切ることが多いのですが。今になるとそういううろうろした感じも面白いかな?と思ったりします。

小説現代2021/02/24 21:56

下の記事ですが、小説現代の3月号と書いてしまいました;
正しくは2月号です。もう売ってないかな;買ってしまった方がいましたらすみません。
舞い上がって間違えてしまった。

「コーチ!」は、3月12日に講談社文庫で発売されます。
書影が出たら告知しますね。

よろしくお願いします。

「コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル」2021/02/03 16:42

現在発売中の小説現代2月号に中編が掲載されています。

「コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル」

頑張れ頑張れ。あなたならできる!の励まし屋、アラサー女子のことりちゃんとクライアントの話です。

文芸雑誌に小説を掲載する、というのは私の目標のひとつでした。雑誌掲載という形が好きなのです。雑誌コバルトの掲載も依頼があったら断ったことはなかったし、シリーズ以外のものでもいいなら必ずシリーズ外の読み切りを書いていました。
もともと短編を書くのが好きだからね。
文芸誌に載る、というのは、一般小説を書くならクリアしたいステージのひとつです。

私にとってはもうひとつ、小説現代というのはセンチメンタルな目標でもあります。
私は2002年の小説現代新人賞の最終選考で落ちています。
発表があったのは2002年の春。
落ちて神を呪って小説家になるのをいったん諦めて、就職活動して、就職が決まったのでバイクで長期ツーリング行くことにしました。
行く前にまだ出せるの一本あったなと思って、集英社ノベル大賞に応募して、その足で北海道行きました。
帰って就職して忙しくしてたら集英社から電話かかってきて、それが集英社ノベル大賞の最終選考通過の知らせでした。

取れると思いました。
これはね、小説の神様の悪戯だと。あまりに私が神様を呪ったので、神様が焦って持ってきたものだと思いました。そして受賞しました。

それから少女小説一本でやってきたのですが、
時々ふっと、あのとき現代で受賞していたらと考えます。
私は潰れていたかもしれません。一線の一般小説でやっていくだけの技量はあのときの私にはなかった。受賞者を育てるという意識のあるコバルトだからやってこれたのだと思います。
それでもね。行かなかった道の先に何があったのだろうと考える。
確かなのは、あちらの道へ行っていたらヴィクロテは生まれていなかった。戦友のような少女小説家の友人、宝物である読者たちと出会えていなかったということです。

2002年に新人賞を取れなかった私が、2021年に小説現代に小説を載せることができました。
嬉しいです。書き続けて良かったです。
なんだか憑き物が落ちたようで、以前より力を抜いて書けるような気がしています。

コバルト短編公募の結果が出ました。2020/09/03 12:05


選考会は楽しかったです。編集者さん容赦ない。自分が新人だったころを思い出し、応募者側の立場になりそうになった。
そんなのわかってるよ、簡単にできれば苦労しないよ!みたいな。

まああれです、いろいろ考えて数回トライして書いてみて、それでも無理なら諦めることも肝心です。
私が、SFもファンタジーも壮大な歴史ロマンも大好きだけど私にはどうやら無理なんだ…と悟った時のように。
青木さんの女性キャラは強すぎる(おそらく性格が悪いというニュアンス)、もっと清く正しく可愛くしてくださいとオファーを受け、一生懸命可愛くしようと思ったけどついに可愛くならなかった時のように。
勝手にもがいて、もう売れなくていいから、強くて性格悪い女を思い切り書くわ!と書いたのが探偵貴族、幸せ戦争、さくらちゃん、森若さんです。
それで一定の評価を受けました。なんだ、これが私の持ち味だったんだ…と拍子抜けしました。

でもこれは私の話でね。人によって乗り越え方は違うんですよ。
選評にも書いたけど、欠点を潰していくってやり方より、美点はどこだろうと考えるほうがいいと思う。
もちろん本当に、ここは直した方がいいって箇所は誰にもあるけれども。それにしても、そうすることによって自分の持ち味を消すことにならないように。
批判されることを恐れないでください。講評というのはダメ出しだから怖いだろうけど、ダメを出されないことを目的にしてはならない。
欠点はないが、つまらない。って作品よりも、これは有り得ないだろー!と思いながらも面白い。みたいな作品を書くほうが伸びると思います。