きれいは汚い、汚いはきれい ― 2017/07/27 23:45
わたしにとって、シェイクスピアは「マクベス」と「ロミオとジュリエット」が双璧です。
マクベスは脚本を何回も読んでいるんですが、舞台で観たのは初めてです。
似たようなので「オセロー」や「リチャード三世」も好きなんですが、「マクベス」は別格です。なんでだろ。
終わったあとで蜷川幸夫さんの写真が降りてきました。
役者もスタッフも蜷川さんを愛していたんだな……とちょっとほろりとしてしまいました。
蜷川さんの演出プランが残っている今のうちに観られてよかったです。
他の人が演出した正統派のマクベスも観てみたい。
Fair is foul,and foul is fair.
フェアはファウルでファウルはフェア。
「三人の魔女」の有名な言葉です。直訳だと「正しいは間違ってる、間違っているは正しい」でしょうか。
「きれいは汚い、汚いはきれい」に訳されているのは、原文がFで韻を踏んでいるので、きで韻を踏んだんじゃないかとパンフレットに書いてありました。
シェイクスピアの和訳も好き。翻訳者、研究者は今でも「これをどう訳すか」と悩むらしいですね。日本語の語彙とリズムで戦いを挑むみたいな。
「きれいは汚い、汚いはきれい」っていうのも言葉として味わい深いです。
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