質問42011/10/06 09:56

子どものころ、犬を飼ってましたか?

飼っていました。ビーグルと柴のミックスです。なんでわかったの(笑)。
私が名古屋に住んでいるときに死んでしまったのですが、思い出すと悲しくなります。もっといっぱいしてあげられたことがあるような気がして。
英国貴族の映画とかで、猟犬のビーグルがたくさん、わーっと走ってくるところとかありますが、たまらないですねー。
いまは実家に猫が三匹います。すべて雑種。二匹は17歳です。長生きしてくれーと心から祈ってます。

自分を襲った犬に手を差し出す、というのは、あの場合、クリスが許さなければ犬が撃ち殺される、という状態だったので、怖いとか言ってられなかったのです。
クリスが初めて、客人とか仕える者の立場じゃなく、上にたつものの立場として判断した、ということです。
少なくとも猟犬係の従僕はクリスに感謝したでしょう。
あとアルフも。よかったクリスなら許すと思っていた、と考えたあと、いや私が感心してどうする、とか思ったのに違いありません。←


貴族には儀礼称号があると聞きました。ヘンリーやアルフにもあるのでしょうか?

儀礼称号……とちょっと調べてしまいました;
ガーター勲章、今でいう騎士(サー)の称号とか、夫人に与えられるレディとかの称号のことですね。
一代限りの勲章は、ヘンリーやアルフは持ってません。マドクス将軍(エドのお父さんで、アントニーの親戚)は持っていると思われます。
ソフィアさん、ドロシアさんはレディと呼ばれています。ただ、ドロシアさんは威厳がないので、影では呼ばれていないかも。
形式的な爵位って意味では、シャーリーが公爵家の長男として、ふたつめの爵位の侯爵を名乗っています。跡継ぎは二段落ちの爵位を名乗ることもできるので、侯爵位がなければ伯爵ということもできるはず。
故ダイアナ妃の父スペンサー伯爵も、お父様が亡くなられるまでスペンサー子爵を名乗っていたと思います。
ただし爵位そのものは全部当主が持ってます。
ロード、っていう言い方は、どちらかといえば「領主さま」に近いようです。うやまう感じ。
シャーロックもそう呼ばれてもいいのですが、アントニーが「ロード」と呼ぶところはどうしても想像できません。「ロード! 早く謝らないと!」ってどうなのでしょう。


資料はどうやって集めていますか?

私は資料を集めるのは得意じゃないのですよ; わりと手当たり次第です。
いちばんの王道は、図書館または大きな本屋で、歴史コーナーの英国のところに行くこと。料理や鉄道など、アイテムがわかってるならそのアイテムのコーナーへ。
とっかかりは、読んで面白いもの、写真や絵がたくさんあるものを選んだほうがいいです。子供用の本や図鑑などもあなどれません。難しい本は、詳しく知りたくなってからでいいと思います。
新書にもけっこうあります。タイトルがわかりやすいので手にとりやすいです。
簡単な本でも、巻末にだいたい「参考資料」ってのが出ているので、そこから興味をひかれたものを掘っていきます。
事実よりも雰囲気を知りたい場合、評伝や事件を探します。
たとえば、その時代のイーストエンドの様子や、ロンドン警察を知りたいなら、警察コーナーに行くよりも切り裂きジャックの本のほうがわかったりします。
名もない使用人の日記やら、新聞記事やら、当時の人が書いたものは貴重です。
そうこうしているうちに、自分の好みに合う出版社や著者が絞れてきますから、次に知りたいことが出てきたら、その出版社や作者で検索をかけると手間が省けます。
外見的なものは、本よりも映画。知りたい時代が映画化されてないか調べて、映画を観てみるといいです。

最初はほんとわかんなくて、途方にくれてました。
知り合いの作家さんは、知りたいことがあると本能的にどこにいけば見つかるかわかるのだそうです。…実に羨ましい。
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小説家 青木祐子のお仕事と日常

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コーチ! はげまし屋 立花ことりのクライアントファイル

■3月発売。講談社文庫
コーチ! はげまし屋 立花ことりのクライアントファイル

画:丹地陽子 様

■4月25日発売。集英社オレンジ文庫
これは経費で落ちません! 〜経理部の森若さん〜8

画:uki 様

■5月発売。集英社オレンジ文庫 単行本
レンタルフレンド

画:げみ 様

□8月発売。STORY BOX
派遣社員あすみの家計簿2 残業と洗濯機

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派遣社員あすみの家計簿2

画:uki 様



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青木祐子

2002年、「ぼくのズーマー」で集英社ノベル大賞受賞。
現在は、集英社オレンジ文庫、集英社文庫を中心に書いています。
公益社団法人 日本文藝家協会会員。

◆コバルト文庫「ヴィクトリアン・ローズ・テーラー」(略称ヴィクロテ)全29巻完結。
◆ヴィクロテは、読売新聞社主催の「SUGOI JAPAN AWARD2015」ライトノベル部門において、ベスト50に選出されました。

◆「嘘つき女さくらちゃんの告白」が、2017年本の雑誌、オリジナル文庫大賞の、最終選考6作に選ばれました。

◆「これは経費で落ちません!」2019年7月よりNHKドラマ10にて、ドラマ放映。全10回。主演:多部未華子、重岡大毅 (敬称略)

◆「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ7巻発売中。

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