芦原妃名子先生のご冥福を心よりお祈りします。2024/01/31 16:34

芦原妃名子先生のご冥福を心よりお祈りします。

Xにどうしても書けずにいました。

今回のことは、細部まで原因を調査するべきだと思います。
犯人探しや何かを批判するためではなく、今後、同じことを起こさないためにです。

誹謗中傷はいけません。
特に、不特定多数の人間が匿名で個人を叩くのは卑怯であり、叩く側もバランスを失いかねません。やめましょう。
そして、そのことと、原因を追求することは別のことです。

私の小説を原作とするドラマはすばらしいものでした。
本編のプロデューサーおよびスタッフの方は原作に敬意を払い、私の意見も尊重してくださいました。俳優さんも全員、原作者ですと挨拶すると歓待してくださいました。
最後の方は原作と違いますが、信じてお任せしました。

それでも放映中は消耗しました。
自分を覗き込まれて削られていくような感覚があり、言語化するためにあてのない小説を書いたほどです。
不全感はその後、近い状態になった同業者と話して発散するまで続きました。

そういったストレスのもとで、何回も製作者とやりとりをして、漫画を描きながら慣れない脚本を執筆したなど、想像を絶します。

芦原妃名子先生の血を吐くような言葉を、無駄にしてはいけないと思います。
うやむやにしていただきたくないです。
これまで多くのテレビドラマを楽しんできた、物語を作る側の人間として、業界の自省能力、自浄作用に期待します。

私にテレビドラマを好きで居続けさせてください。
関係者様、どうかお願いします。

芦原妃名子先生、安らかにお眠りください。

一年半2024/01/31 17:05

ブログを一年半、放置していたことになるらしいです。
もっと長いかと思いました。
畳んだ方が良いのかなと思いつつ、生かしておいてよかった。
まさかTwitterがあんなふうになるとは。

優しくない人、不誠実な人の話が耐えられない。
そんなのこの業界では当たり前だと冷笑する言葉を聞きたくない。
「私だってこんなにひどいことをされた」とは意地でもいいません。話すならいいけど、文章にしたら感情が確定してしまう。
だからそこに浮かばせたまま、ぼんやりと見ています。

コメント返し2024/01/31 23:06

砂時計さん
みかんさん

優しいお言葉、ありがとうございます。
Xに辟易しながらブログに書き、返事に安心するというのも自分の矛盾しているところなのかもしれません。

芦原先生とは面識もなく、作品も噂には聞いていたものの読んだことはなかったのです。
なぜこのように動揺するのかわかりません。
そのように感じている小説家、漫画家の方はほかにもいるように思います。
自分は目をつぶったものを芦原先生は諦めなかった、そう思っているのかもしれません。
去年の秋にXで不可解に他人を傷つける人を見ました。目を背けたくなるような芸人のスキャンダル、災害もあり、精神が疲弊しているのだと思います。
今は静かに小説を書きたいと思います。
<< 2024/01 >>
01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

このブログについて

小説家 青木祐子のお仕事と日常

青木祐子が個人で執筆・管理しているブログです。
すべての文章の著作権は作者にあります。コピペはお控えください。

たまに小説や、小説の断片などを期間限定で載せることがあります。

コメントは確認後に公開する設定になっていますが、原則公開します。
非公開希望の方は、非公開でとお書きください。
よろしくお願いします。

お仕事


2021年のお仕事

□小説現代3月号 
コーチ! はげまし屋 立花ことりのクライアントファイル

■3月発売。講談社文庫
コーチ! はげまし屋 立花ことりのクライアントファイル

画:丹地陽子 様

■4月25日発売。集英社オレンジ文庫
これは経費で落ちません! 〜経理部の森若さん〜8

画:uki 様

■5月発売。集英社オレンジ文庫 単行本
レンタルフレンド

画:げみ 様

□8月発売。STORY BOX
派遣社員あすみの家計簿2 残業と洗濯機

画:uki 様

■9月発売。小学館キャラブン!
派遣社員あすみの家計簿2

画:uki 様



■これまでのお仕事

profile

青木祐子

2002年、「ぼくのズーマー」で集英社ノベル大賞受賞。
現在は、集英社オレンジ文庫、集英社文庫を中心に書いています。
公益社団法人 日本文藝家協会会員。

◆コバルト文庫「ヴィクトリアン・ローズ・テーラー」(略称ヴィクロテ)全29巻完結。
◆ヴィクロテは、読売新聞社主催の「SUGOI JAPAN AWARD2015」ライトノベル部門において、ベスト50に選出されました。

◆「嘘つき女さくらちゃんの告白」が、2017年本の雑誌、オリジナル文庫大賞の、最終選考6作に選ばれました。

◆「これは経費で落ちません!」2019年7月よりNHKドラマ10にて、ドラマ放映。全10回。主演:多部未華子、重岡大毅 (敬称略)

◆「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ7巻発売中。

連絡は、最新の記事のコメントでお願いします。
私信のコメントは非公開にします。返信先をお書きください。
現在、「女性会社員を主人公にしたお仕事小説」の新しいご依頼をお断りさせていただいています。ご了承ください。

RSS