質問5 ― 2011/10/07 10:27
これまた直球を投げるもんですね(^^;えーと、スティーヴンとアレックス、と答えておきます。
もちろん、自分のキャラはみんな好きです。
超優秀で善良だった若きギルレイが暗黒面に落ちる話とか書きたいですね、今は。愛称はギル、美形ですもちろん。
闇のドレス側の事情を描ききれなかったのは心残りのひとつです。
ヒューの裁判などはないのですか?
ありません。罪状はトレヴィシク伯爵の殺人、ということになりますが、もみ消されました。
あったとしてもギルレイがすべてをかぶると思います。
イングランド対スコットランドの争いにもなるので、貴族にとっては触れたくない部分なのです。
イヴリンが知ったら訴えると思いますが、いまのところはないです。ヒューはそのうちロンドン塔から出てくるでしょう。しつこい警官や関係者がいたらちょっと面白いことになりますね。
シャーロック・ホームズシリーズはお好きですか?
好きです。本としてはポアロのほうを読みこんでますが。
コバルト(他の出版社でも)の他の先生の少女小説は読まれますか?
読みます。大好きなシリーズもあります。何かは内緒です。
ミスティー・レッドはいつ出ますか?
たぶん出ないと思います。アーブルって町はまた書きたいです。ちらほらと。
レッドってキャラは面白いので、どこかでひねって出せないものか、とはちょっと考えてます。
ジャレッドが北欧の王家の傍系というのは本当でしょうか?
本当の場合、何かミルカと関係があるのですか?
ジャレッドの母親がミルカの母国の王族です。
ジャレッドの父親と恋に落ちて英国在住になったのです。父親は軍人で、アルフの寄宿学校時代の友人です。
ミルカはヴィクロテのあとの話なので、このときには生まれてません。
でもつながりはあります。「同じ英国」なのです。
イヴリンとユベールはあの後幸せになりましたか。
ユベールがギルレイから、トレヴィシク伯爵が賭けで失った財産の一部を返してもらったので、遠い場所で幸せになっていることと思います。
ユベールはあれで、腕のいい馬丁なのですよ。イヴリンはしっかりしてるので、ユベールを見張りつつ、ちゃんと子育てしていると思います。労働者としてではなくて。
子供はイヴリンに似た賢い男の子です。目は青です。謎の伯爵になりそう。
先生にとって、ヴィクロテと共に聴きたい音楽などはなにかありますか?
仕事中や散歩中は、適当に落とした流行りの音楽を聞くことが多いのですが、そのときどきによって違います。
最初のあたりは、トミー・フェブラリーを聞いてました。女の子っぽく。aikoとか。最初はそんなイメージだったのですよ。
貴族パートのときはヨハン・シュトラウスやショパン、闇のドレスパートを書くときは、アマデウスのサントラとか聞いてました。モーツァルトを聴くと調子が変になってちょうどいいのです。
シャーリーがふられて立ち直ったあとは、ボンジョヴィの「LastManStanding」を聞いてました。ボンジョヴィはちょっとアニメソングっぽくてテンションあがります。
最近はピアノジャックと、葉加瀬太郎をよく聴きます。「約束の街」はジャレッドの曲です。
このほかにも、これを書くときはこればっかり聴いてた、って曲があって、Ipodでそれが出てくると、急にヴィクロテを思い出します。
今日でブログ一周年です。
あまり作家ブログらしくないですが、読んでくださっている方、ありがとうございます。
質問6 ― 2011/10/07 11:25
新聞社の彼と交際、結婚いたしました。お父さまもご存命で、若奥様のポプリは大好評、みんなにかわいがられて幸せです。
最新刊で、クリスとシャーリーについて好意的に書いてくれる新聞があった、というのはダイアナの旦那様の新聞です。
ダイアナは短編のゲストだったのに、けっこう人気です。
ここへ来て恋のドレスの成婚率があがっているので、薔薇色には婚活女性がどこどこ増えることでありましょう。
アントニーは仕事ができるのか?
できます。要所は外さないし、辛抱強いし、頭もいい。
シャーリーとの相性は作者が思っていた以上によかったです。
シャーリーは最初はアントニーを軽く見てたけど、今はかなりなついているみたいですね。
アントニーの優秀さは、クラウドさんは最初から見抜いてました。
ちなみにブリジットは密かにクラウドさんを好きです(えええー@@)
ビアードはシャーリーが好きなのですか?
かなり好きです。危なっかしいなーと思いつつ、自分にない部分に憧れているんでしょう。激しい人が好きなんですね、彼は。
ヴィクロテが完結した後の、次回作の予定は?
構想はたくさんありますが、決まっていません。
頭の中にあっても書けるかどうかは別なのです。
舞台は……激動の中の日常、普通の中の変、といったものを書きたいなあとは思ってますが、ちょっと迷い中です。
恋ドレの次世代の話とか、ギルレイの若かりし頃の話なども書きたいのですが、発表はできそうにないので;試しに短編をいろいろ書こうかなと思ったりしてます。
文庫未掲載短編は、本になりますか?
未掲載短編は、来月の短編集に掲載されます。
それと、今回の雑誌を買っていれば、ヴィクロテで雑誌に載った短編は全部かと思います。
別冊コバルトの「ラ・ヴァーグ」ってやつと、明治の剣豪少女の話、ワーズワースの中編は雑誌に載ってますが、これはたぶん本にはならないです。
そのほかにも今後、読み切りで雑誌に何か書くかもしれません。
ちょっと恋愛小説を書きたい気分でもあるので。
サイン会の掌編をブログにアップしてもらえませんか。
あれはサイン会特典なので、あれっきりなのです。ごめんなさい。
でも、ほかにも断片はいくつかありますので、徐々にアップしていきます。
仕事のことについてはブログとコバルトの公式で発表していくことになると思います。
連続刊行分の執筆が終わって頭を遊ばせているというか、気が抜けているところがあるのですが、そろそろあらためて考えはじめなくてはなりません。
質問7 ― 2011/10/07 13:06
詳しいイメージはあき先生にも伝えられるのでしょうか。
ドレスの作り方はいろいろです。
当時のドレスのデザイン画、ファッションプレート、写真を下敷きにしつつ、現在のファッション雑誌のハイブランドのドレスをにらみながらなんとなくイメージしていく感じです。
スケッチというか、髪と目の色にあわせて、モデルの上に紙を置いて、色鉛筆で塗ったりしてます。映画の衣装を文章で起こしてみたりもします。ドレスの博物館にもよく行ってました。
デザインは細かいところは作っても書けないので、袖や腰などの大まかな形と、素材、色を重視しています。原色か淡い色か、暖色か寒色かってイメージですね。
本当は色やデザインってそんな単純なものではないし、当時はプリント柄がけっこう多かったりするのですけどね。
すばらしいドレスほど着ている人と一体になっているので、衣装だけで書くのは難しいです。
あき先生には資料を送ったことはありますが、打ち合わせなどはまったくないです。絵の雰囲気が大事なので、私の意向は意識しないほうがむしろいいと思っています。
質問8 ― 2011/10/07 14:54
ヴェラは好きなキャラですが、物語にはもう出てこないと思います。
これで終わりではなく、クリスとはいずれ、いい友人になる、と思っていただければと思います。
もちろん、クリスの生涯の親友はパメラですが。
クラウドさんとミルカのスティーブンは同じヘイワースという姓ですが、親戚か何かでしょうか?
はい。スティーヴンはクラウドさんの二代あとの親戚です。スティーヴンの理想がクラウドさんなのです。
コバルト文庫の挿し絵は、必ず漫画風でなくてはならないのですか?
イラストのかたは、どなたでもいいのでしょうか?
現代の流れでは、コバルト文庫にはイラストを入れるのが前提だと思います。絵のテイストは流行ですが、自分の作品にかかわることなら提案する権利は作家にもあります(前の質問でも書きましたが)。
いいかどうか判断するのは編集部です。
何につけても、必ずこうしなくてはならない、という決まりはありません。
クリスは、空想や、鳥は好きですか?
赤毛のアン的な空想は、あまりしないようです。
鳥は好きです。生きているから。
ヴィクトリア朝の貴族の教育、大学の入学、卒業年齢を教えてください。
貴族の男性は、13歳からイートンなどの寄宿学校に入ります。その前に数年、準備学校に入ります。その前には家庭教師。
イートンでは18歳で上級レベル試験を受け、受かったら大学へ。大学は三年か四年、カレッジによっては長いこともあります。専門によってはユニバーシティ、産業大学か専門学校、法律の学校などへ行きます。女性は家庭教師のみの場合が多いです。
……といちおう書きましたが、資料を繰ってみないと確かじゃないです。最近このあたり書いてないので、うろ覚えです。
いま本棚を見て目に入った資料。「イギリスの教育」、「大英帝国の女教師」。「パブリックスクールの社会学」。ほかにもいっぱいあるはずです。
オスカー・ワイルドやワーズワースが、田舎から文才を頼みにしてオックスフォードやケンブリッジに入って苦労してるので、そのあたりの評伝も読んでみれば参考になると思います。
ヴィクトリア朝の名前を決めるときに役立つ人名事典がありましたら、教えてください
「英語の語源辞典」梅田修、「人名の世界地図」21世紀研究会編。そのほかにもありますが、ぱっと目についたのはこれくらい。
ヴィクトリア朝の流行の名前の小冊子をイギリスで買ってきたんだけど、いま手元に見当たりません。
メアリーとかエリザベスとかばかりなんですけどね。
ヴィクトリア朝を知るいい資料を教えてください。
「ヴィクトリア朝百科事典」「英国レディになる方法」「エマ ヴィクトリアンガイド」「イギリス手作りの生活誌」。
読んでて楽しくて、かわいいです。
老婆心ながら、知りたいことは自分で探して調べたほうが身につきますよ。
調べ方は過去の質問で書いています。
投票が終わりましたので、質問もこのあたりで終わりにしたいと思います。
サイン会でいただいたクッキーやお菓子を食べて、すっごくかわいい手作り刺繍の額を眺めて、お手紙を読んで、紅茶を飲みながら書いてました。
布のものや香りのものもたくさんいただいたので、優雅な時間を過ごせました。
みなさんありがとうございました。
集計ですが、実は2位と3位が接戦を繰り広げておりまして。
慎重を期すため、再確認してから発表したいと思います。
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