カレンダーをめくるために2011/08/01 17:28

書こうと思って、イギリスに行ったときの写真をあれこれ見てました。
地方の村に、誰もいないけど誰でも入っていい普通の教会があって、写真ないかなと思ったのですが、撮ってなかった。
シャーリーの二度目のプロポーズの場所のモデルなので、アップしたかったのですが。
きっと、あまりに安らいでたので神様がいるような気がして、撮れなかったんだと思います。

仕方ないので秘蔵の写真を公開。
英国屈指の名門寄宿学校、イートン校です。

中央に黒いマントを着た生徒がいるのわかるでしょうか。

右下のほうに、上級生のプリフェクットっぽい王子様が……。

こんなもんかと思ったかもしれませんがこんなもんじゃありません。

「何だよお前、まだこんなとこ読んでんのかよ!」
「あっそれ俺の本! 返せよ!」
「とれるもんならとってみろ!」
「こら! 下級生、何やってる!」
「あっやべ、最上級生だ!」

黒い制服に身を包んだ少年たちによるこういう場面(会話は脳内吹き替え)がリアルタイムで見られます。
妄想するのに忙しく、写真撮れませんでした。

このあと知り合った人とこのときの話をして、「イートンの中に入れなかった」と言ったら、
「あそこは建物を見る場所じゃなく、少年たちを愛でる場所なのよ」と言われました。

もうひとつおまけ。
これも地方の村で。『薔薇色』の店構えっぽいな、と思って撮りました。多分普通の家ですが。

これはロンドン、ウオータールー駅。

けっこう広いです。奥のほうに時計があります。
よくシャーリーとクリスが待ち合わせしてる駅です。パメラとクリスが羽ばたいてった駅でもあります。
ロンドンでは、東京駅のようにすべての地方からの列車を束ねる駅がなく、行く先によって始発・終着駅が違います。
スコットランド方面はキングスクロス、ウエールズ方面はパディントン、湖水地方方面はユーストン、といった感じで。
駅は好きなので、ロンドンの駅にはほぼ行きましたが、駅によって色があって面白かったです。
ここは下町に近いので雑多な感じでしたが、一番親しみやすかったかな。

そうこうしているうちに8月です。
一段落はしましたが、終了はしてない状態です。
こういうときは、こういう全く関係ない文章を書くとかえって落ち着きます。

新刊告知2011/08/01 18:12

恋のドレスのシリーズ、短編集。
9月1日発売です。

「キスよりも遠く、触れるには近すぎて」

雑誌に掲載してたものの一部と、書き下ろしの中編が入ってます。

そのほかにもこまごましたものがありますので、近くなったら告知していきたいと思います。
よろしくお願いします。

もうひとつ宣伝2011/08/04 20:22

現在発売中の、雑誌Cobalt9月号に、アンソロジーのふろくがついております。
活躍中のイラストレーターさんが好きな作品にコメントや漫画を寄せているという、夢のような企画本です。

その中で、イラストの山本鳥尾先生が、ヴィクロテにコメントをくださっています。
うう、ありがとうございます。
とってもかわいい。かっこいいです。クールな感じで雰囲気があります。
ほかの人の絵でクリスとシャーリーを見ることができるのは実に新鮮です。

コメントによると、クリスを好いてくださっているようでございます。

そうか、クリスか。しみじみ。

と思うのは、ファンだといってくださる方と話すとき、
その方がクリスを好きか、シャーリーを好きかでけっこう反応が違うからですね。

山本鳥尾先生、ありがとうございました。

間接作業中2011/08/08 20:49

間接作業というのは、仕事において、本来の業務以外にしなければならない作業のことです。
会社員なら、経理申請をするとか、コピー機の紙を変えるとか、電話をとるとかね。
これ意外と多いのですよ。
会社員をしていたとき、工程をたてるのに、「間接作業は全体の25パーセントで試算する」って教わりました。
3日で書けると思ったら、予定では4日にしとけ、ってことですね。アイドリングタイム含めて。
私は何をやるのにも、アイドリングの時間がかかります。

で、会社を辞めたあとも、一段落はついたけど二段落はついてないな、という間の日なんかに、
ぼんやりと「今日は間接作業の日だなぁ……」なんぞと思いながら、こまごましたことをしたりするわけです。
で、手や体を動かして、手帳の整理をして、あいまにダラダラ何も考えずに書いたりしているうちに、なんか思考が固まってくるのですね。
私の場合、物語に関するものは、雷にうたれたみたいにひらめくことはなくて、数日かけて、ぼんやりと形ができてくるのをじーっと待っている、っていう感じです。
雷じゃなくて雲だよ。雲のジュウザだよ(←知らんよね;)
だから、「いつ思いつくんですか?」とか言われると困る。
思いついたことがあまりないので。
いつか、降ってきたような小説を書いてみたいものだ……。


あ。そうだ。
今日、うちのかわいい桃の木に、大きな青虫がいるのを見つけました。
10センチくらい!!!でかすぎ!
最近、その付近で黒い糞がたくさん落ちてて、何の鳥かと思っていたのですが、まさかの巨大青虫。
青いウインナーみたいなのが、桃の葉もぐもぐ食べてて、「ナンデスカ?」。
私はわりと虫とか爬虫類とか平気なんですが、思わず悲鳴あげそうになりました。
まだこういう感情残ってたのね。

せつでん2011/08/13 09:42

7月は去年比23%減でした。
去年どれだけ使ってたんだ、という話です。

仕事はひとつ終わり(たぶん)。あとは編集に任せて発売を待つのみ。
短編集には愛が詰まってます。今回、毒入りのを混ぜるのを忘れました。しまった。

そしていつもながら、忙しいときほど暇である、という矛盾。
書くのはいいんだけど、執筆が長引くと小説が読めないのが辛いです。自分以外の人の文に餓えてくる。