眉村卓先生が亡くなられました2019/11/04 20:54

眉村卓先生がご逝去されました。

私にとっては、好きな作家でもあり、私のデビューのきっかけとなったノベル大賞の審査員でもあります。
パーティでお目にかかった程度ですが、穏やかで優しい、講評であっても辛辣なことを言わない温かい方でした。

なんとなく受賞時の講評を読んでみました。

「この作品の書き手が、突出した激情とか未知のイメージとどうかかわり合ってゆくのか、そういうことをする人なのかしない人なのか、少し気になったりする。」

他の審査員の方もそうなのですが、今あらためて読むと、審査員の先生がどれだけ考えて正鵠を射ていることか。簡単な言葉で痛いところを突いているのがわかります。当時はわかりませんでした。

平凡を書きながら、激情や未知のイメージとどう関わるか。私のやり方でどう書くか。というのは私が追いかけていることです。
そういうことをする人です。

眉村卓先生、ありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

「派遣社員あすみの家計簿」発売日です2019/11/05 21:31

「派遣社員あすみの家計簿」が6日に小学館文庫から発売です。

貯金なし計画性なし彼氏なしひとり暮らし、うっかり会社を辞めたあすみちゃん。あるのはコミュ力と謎のガッツ。
明日の食事と家賃のために働きます。

今回、派遣会社と、働く女性の何人かに取材をしました。
みなさん頭の良い、素敵な方たちでした。
そして全員が違う。ポジティブであってもネガティブであっても、非正規社員とひとくくりにするのは乱暴だと思いました。
私自身にも気づかされることがたくさんありました。
協力してくださった方々、ありがとうございました。

森若さん以外の本を出すのは久しぶりです。
よろしくお願いいたします。

紅茶のセットをいただきました2019/11/09 13:16




ドラマのお祝いに、紅茶のセットをいただきました。
Kさんありがとう!

それとは別にブックカバーをいただいたり。
布のブックカバー好きなんですよね。外に持ち歩くとマウスパッドの代わりにもなる。


いろいろ考えることがあります。
小説の書き方はいいかげん確立したと思っていたけど、そのやり方の通用しない場所で書きたいと思うなら、別のやり方を取得するしかないのかもしれません。
怖いなあ。迷います。
ずっと狭い世界で書いてきたからな。
しかし書きます。
書くことの迷いや悩みは、書くことで解決するしかないです。

「派遣社員あすみの家計簿」重版出来です2019/11/13 21:22

「派遣社員あすみの家計簿」、重版出来です。

やったーー!

デビューして17年立ちますが、発売即重版というのは初めてです。
これも読者のみなさまのおかげです。ありがとうございます。


あすみちゃんの話を最初に考えたのは、一年以上前になります。
小学館の担当者様と、家計簿面白いですよねって話になったんですよ。
その人が何を大事にしているか、どういう生き方をしているかというのはお金の使い方に出ますよね、っていう話の流れで。

小説の中にいろんな女性たちがいて、全員違うけど、どれが正しいというのはないと思います。この人はこのやり方を選んだ、というのがあるだけです。共感できる人がいればいいなと思います。

続編の構想もありますが、他に書きたいものがいくつかあるのと、森若さんの続きも集中して一気に書きたいと思っているので、少し遅くなるかもしれません。
待っていていただけると嬉しいです。


いやしかし、重版かかってよかった。
ほんとよかった。自信になります。これからもいろんなのを書いていいんだって。頑張ります。

ヴィクロテを初めて読んでみましたという方のために2019/11/14 21:46

森若さんから青木の名前を知って、ヴィクロテをあらためて全部読みました~という方がいらっしゃるようです。
嬉しいです!

そういう方のために、最終刊が刊行される前に、このブログでやった人気投票があるので貼ってみます。
見たことのある方も、今読むとけっこう面白いです。

なお全部読み切ってない方、ネタバレがあるかもしれないので注意です。


■11位以下はこちら↓!

http://progress.asablo.jp/blog/2011/10/10/6144703

■10位~2位はこちら!すべてヴィクロテです↓

http://progress.asablo.jp/blog/2011/10/10/6144713

■1位はみんな大好き、あの人です↓!

http://progress.asablo.jp/blog/2011/10/11/6148955