第5話「流される男の話」2019/08/27 09:59

ドラマ第5話のエピソードは、小説だと第2巻の第4話、「これは本当に経費で落ちません!」です。
勇さん主役の話で、続編にあたるエピソードは第5巻の第5話、「三十八歳の地図」にもあります。

このエピソードは珍しくはっきりした事件です。
シリーズ化が決まって考えているうちに、こういうのも書きたくなっていました。
1巻のあとで担当さんと、男38歳っていろいろあるよね。女だってありますよー、という話を飲みながらした覚えがあります。そのあたりからもきてるかな。
バックリベート以外にも、担当者の権限でできてしまう不正について調べていて、小さい不正てけっこうバリエーションがあるもんだなと驚いた覚えがあります。
書きたいけど、この会社大丈夫なのか?と思われそうで書けない。
天天コーポレーションはいい会社なのです。


森若さんの入社二年目の過去はドラマオリジナルです。
これがあって今の森若さんがある。という作りですね。なるほど、ドラマではこうやって説得力を持たせるのかと思いました。
熊井さんの奥さんの「ありがとう」の対比にもなっていました。
あれで、奥さんは聡明な人で、きっと熊井さんを支えていくんだろうということもわかったと思います。
そして勇さんの複雑な感情も。森若さんは救われるでしょうが、勇さんにとっては自信のぐらつく言葉であったと思います。


ドラマは折り返しをすぎました。
脚本は読んでいるのですが、放映時間になるとドキドキします。

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